昨日句会から帰宅すると伊吹嶺6月号が届いていました。

「白牡丹」より
  丈草の産湯の井戸や苔の花  栗田やすし


嘱目とはいえ、「苔の花」の配合にほれぼれとする。


「花疲れ」より

  憂国の友に注ぎたり花見酒  河原地英武


国の現状と行く末に憂う友。
右であろうか左であろうか。
何はともあれ花の席で煽ってもしょうがない。
宥めるように酒を注ぐ。


私は三月連続の四句でした。
恐いぐらいの好調です。

  多喜二忌や駅舎行き交ふ靴の音  徒歩
  靴脱いでままごとあそび椿東風
  剪定の畑なだらかに千曲川
  すぐゆるむ細き靴紐鳥雲に